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からっぽな日常に色をつける

新源氏物語/Melodia

2015年最後の宝塚は、花組の『新源氏物語』/『Melodia-熱く美しき旋律-』でした。
2015年ラインアップが公開されてから、ずっと観たかった新源氏物語をついに観劇できて非常に幸せでした。
まず1幕の『新源氏物語』ですが、田辺聖子さんの小説を舞台化したもので、今回、自分が生まれた1989年に月組で上演された以来の公演、花組としては7、8年ぶりの日本物(平安王朝物)ということで大変話題となりました。
内容的には忙しい人のための源氏物語という感じで、ざっくりと藤壺との逢瀬から、柏木と女三宮の間に子供が出来てしまうまでの光源氏の人生を辿っていくものだったのですが、流石に源氏物語を全然読んだことのない人が観劇しても全然わからないのでは…?という仕上がりになっています。
が、お衣装の美しさ(あまりに美しすぎて一張羅状態なのはどうかと思うけど)や舞台の煌びやかさ、花娘の美しさを余すことなく出し切れるいい舞台だったと思います。
ゆきちゃんの朧月夜が凄く美人で涙が出そうになりました。
ゆきちゃんに娘1になってほしいです…!!!
2幕のショー『Melodia-熱く美しき旋律-』は中村B(一徳)先生の演出だったのですが、中村Bらしい熱いラテンショーで、メロディアという可愛らしい名前からは想像ができないショーだなと感じました。1幕であまり美味しくなかったキキちゃんも2番手らしいカッコイイ場面をたくさん頂いていて素晴らしかったです。
個人的には中詰めの後のPちゃんの銀橋ソロが何かの餞けにしか見えなくて「退団しないで〜〜」って気持ちになりました。
まだ退団には早いので、発表がないことを祈ります。
久しぶりに帰り道に口ずさんで帰れる主題歌にも出会った気がするので、非常に良いショーだったのでは?と思います。
次回は宙組シェイクスピアが見れたらな〜と思ってます。

ABC座2015

1幕の「サンズ・オブ・ザ・マッシュルーム」はつか舞台を継承する錦織一清演出の70年代を意識した物語で、えびの5人はプラネッツというバンドのメンバーである設定。盤車で移動中、道に飛び出してきた猫を避けたら事故にあってしまい、気がついたら1966年のビートルズ初来日の日本へタイムスリップ。ビートルズ日本武道館公演を生で見たプラネッツは、五郎という不思議な青年と出会い1966年の日本の音楽シーンのスターダムを駆け上ってゆくことになるが……
2幕「THE PLAY」はお馴染みジャニー喜多川演出。テーマはA.B.C-Zは一度も袖にはけない。パフォーマンスも着替えも給水もMCも全て舞台上で行います!
1幕に関して言えば、5人で座長と言いつつ主役は河合郁人
数々の可能性の中から河合くんが選ばなかった未来の姿を河合くん演じるフミトは表していたように感じます
現実世界の河合くんは、確かに物言いはキツイかもしれないけど非常にバランス感覚に優れている男で、フミトみたいに恩着せがましくないし、包むべきオブラートの持ちあわせも充分にあるイメージ。
ニッキさんが何故毎年演出している舞台の主演として出ているとっつーでなく、グループのメインであるはっしちゃんでもなく、河合くんをメインに据えたのか、その意図が知りたいなあとは思いますけど。でもそこはなんとなく今回のフミト役は、ニッキさんから河合くんへの激励的な意味が込められている役柄なのかな?という感じで。
これからもきっとえびを支えてまとめていくのは河合くんなので……
今回のえび座は河合郁人のためのお話なんだろうなあと。
あと、えびは何故かタイムスリップお話が多いですね。
デビュー曲も時代を超えてますし、えび座初演もタイムトラベルものだし、ジャニ伝は初代ジャニーズそのものというか、おじいちゃんの執念のネバマイを継承してしまったし……
テレビで見られるえびも好きなんですが、やっぱり舞台上で何かを演じ、踊る姿が一番ステキです。
おじいちゃんの目指すミュージカルの世界の近い所までいけてるのかな?って思います。
2幕なんて、本当に、一度も袖にはけないのが見たいなんておじいちゃんえび好きだよねえ…って河合くんも言ってたけど本当にそう思います。
2幕の塚田くん、限界まで動いて、ある瞬間に限界を超えるんだけど、その瞬間が凄い……
Great5の一人でぐるぐる廻るところとか限界を超えた人間の美しさをどうぞご堪能下さい状態で、凄い。
最早尊さすら感じてしまう。
2幕凄すぎて一瞬で終ってしまう。
おじいちゃんの演出凄いなあと感心するばかりです。

カリスタの風に吹かれて/宝塚幻想曲

東京宝塚劇場で贔屓組でもある花組の新トップコンビお披露目公演「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲(タカラヅカファンタジア)」観てきました!
カリスタの方は(話の)内容は無いよー!な感じで考えるな感じろ的な雰囲気でしたが、ちょっと反抗的なキキちゃんが見られて幸せでした……
ファンタジアの方がめちゃくちゃ好みのショーで稲葉先生やるじゃん?って感じでした。和太鼓とかを使った日本的な要素も入りつつでも宝塚的なショーでめちゃんこ良かった……!4場か5場の花男たちが一斉にスーツで踊るところ最高にカッコ良かったよね、何でみんなあんなキメ顔して来るんだろうか??中詰めの銀橋渡るあきらにオペラロックオンしてたら、逆にオペラにロックオンされたんですが、カフェブレで「オペラ見ますよ〜」と語っていたのでまさかまじで目線貰った……??あきらの格好良さはみつるのそれに匹敵しそうなくらいのやつで……あの……
だいもんが雪に移動したことによって完璧に贔屓をキキちゃんに絞ったんですが、今まで3番手とは明確にされてこなかったキキちゃんが一足飛びに2番手になって、2番手羽根背負って大階段降りてきたんですよ、泣くよね
キキちゃんが大きな羽根背負って、笑顔で降りてきて……キキちゃん……
個人的にはPが真ん中降りじゃなかった事にいよいよ危機感感じてますし、トップ89期・2番手93期・3番手95期ってめっちゃ花組若返ったな!感はあるし、ちなつが3番手になるくらいならカレーちゃん95期だけど3番手になって欲しいし、若いからこその長期安定化を図って欲しい。
次は新源氏物語です。

A.B.C-Z Early summer concert

A.B.C-Z Early summer concert
代々木第一体育館初日に行ってきました。
パームライト(※ミッキーの手みたいな大きい風船状のペンライト)が凄い蒸れて辛かったです!河合くんどうにかしてくれ!!
今までざえび始まりが多かったコンサートですが、今回はvanilla始まり……激アツでした。
大型の装置が会場のどこにも見当たらないので不思議には思ってたけどまさか本編で使わないとは思わなかったし、装置を使うまでもなくそのままのパフォーマンスで満足させられるのが素晴らしい。
戸塚ソロはいつもの感じで、ギター一本で歌って説得力のあるアイドルって凄いなって思ってます。今年はバンダナしないんだね、ちょっと残念……
五関ソロは、会場の半分以上が死んでましたね。ダンスで魅せることだけを考えてた人が自身の身体を見せることを考えただけでこんなに死人が出るとは……ダンスめちゃくちゃかっこいいしなによりJr.の使い方が最高に上手、自分だけじゃなくてバックまで魅力的に見せることが出来てるのが最高にかっこいい。
河合ソロは振付を宮舘くんがやったと聞いたけど、河合くんがあの絶妙にダサい感じをオーダーして、宮舘くんがソレに応えたのなら、宮舘くん才能あるよ。狙ってああいう振付が出来るのは素晴らしいと思う、いいぞもっとやれ!「河合は可愛いかい?」の部分は\可愛いよー!/ってやるべきだと思う。
橋本ソロはあれですわ、橋本担はウェディングドレスで来ても問題無いわ……(気持ちの上で)世界一の弟がいつの間にか成長しちゃってる……めっかわ……歌で勝負出来るんだもん強いわ、なんかはっしちゃんの恋愛ソングって凄い気持ち乗っててめっちゃ良い
塚田ソロは間違いがないというか、元バンギャ的にはただただ暴れる口実を貰った感じです、だぁくねすパートがガチガチのV系だから、前奏→折り畳み・Bメロ→逆ダイ・サビ→ヘドバンを周りがどうであれ1人でやってやろうと思ってたので、実行できて良かったです。
内容的には、塚田くん天才か?しか言えないんだけど、とにかくだぁくねすはだぁくさいどに居るので画面の中、リカは現実に戻ろうとしているから生身の塚田くんが演じるって凄いな。天才だよね。
今回はモニターの使い方がすごく良くて、巨大装置につかわない分のお金をちゃんと使えてた感じ。
特にどこまでhappyの使い方最高に可愛い。
あとセンステがせり上がり出来ると見せ方の幅広がるなあ。はっしちゃんのソロで真ん中から花束出て来たのよく考えられてた。
その辺も装置入れない分ステージに余裕があったから成り立ったのかな??
とりあえず、初日の興奮をそのまま書き留めておくので、何か思い出したら追記します。

青学VS不動峰 テニミュ3rdシーズンのはじまり

最早ライフワーク的な位置付けのテニミュですが、3rdシーズン最初の公演であるVS不動峰が終わってからもう2週間くらい経とうとしていて時の流れの速さに驚くばかりです。
東京初日・二日目・東京前楽・東京楽・凱旋初日・大千秋楽と凄い少ない回数ではありますが見てきました!
まず文句から言いますと、説明端折り過ぎ。
誰もが原作読んで、1st2ndシーズン見てきてるわけじゃないの、わかる?
好きな役者さん出てるからはじめてテニミュ見るひとも居るし、そういう人が見てなんとなく理解出来るように作るべきじゃない??
既存の客が何時までも重課金し続けるなんて思わないで欲しいね。何時でも新規開拓すべきだし、そういう面での丁寧さに掛ける脚本だよね?
次に暗転→回想を使い過ぎててイマイチ舞台が締まらない。
暗転から回想使ったら、一回の回想で二回も暗転が発生するから多用すべきではないと思う、勿論全体を通して一回だけの回想なら効果的な演出だけど何回も繰り返されても正直暗転の間に物語の世界から現実に放り出されるような感じがして……
これは脚本も演出も悪いなあと思います。暗転の間に変にアドリブを入れるから余計テンポが悪くなって他の大切なシーンを端折ることにもなるという悪循環……
良かった点は、2003年の初演をかなり踏襲していたこと。
特に一幕は曲がほぼ全て初演のものが使われていて懐かしいテニミュに戻ったような感覚に。2ndシーズンはオリジナリティーを意識したと思うんだけど、3rdシーズンは原点回帰を図ろうという気持ちが良くわかるいい演出でした。
二幕での使用曲をガラッと変えてきた点。
二幕はタイトルにもなっている不動峰戦ですが、不動峰のチーム全員が歌う曲も、個人で神尾・伊武が歌う曲も新曲になっていたので、原作の流れ・テニミュ不動峰戦の流れの中に新しい解釈を齎してくれました。
既存曲の技の解説的な側面からキャラクターの内面まで掘り下げることの出来る楽曲だと思うのでこれは良い変化だなと思いました。
もっと砕けた感想を言うと、お歌が凄く懐かしい雰囲気で、「テニミュと言えば」的な感じが非常に良かったです。お金払ってる以上お遊戯会じゃ困るんですが、良質なものが見たければもっとお金を出せば良い話であって、あれはスポーツ観戦とかと同じで内容や上手下手よりも、青春的なそういうものを楽しむものなのかなと悟ってからは下手でも、お金払って公開練習見せられてようとも楽しめるようになりました、香ばしい闇の香りがする久しぶりのテニミュでワクワクしました。
空耳でも良いんです。キャストが頑張ってやってれば。
キャストは良かった。一人一人の精一杯を見せてもらった。という感じです。
脚本・演出はダメな部分多いので反省して欲しいですが……
やはり上島先生の解釈に拠って成り立っている部分が多いので、その辺をもう一度見直して欲しいなという部分がかなりあります。

白夜の誓い/Phoenix宝塚

2月に宙組の白夜の誓い観てました。
宙組の6人目のトップスター凰稀かなめさんの退団公演という事で、このビックウェーブに乗らずしてどうする??くらいの勢いで乗り込んだ東京宝塚劇場
何というかお話自体は感動するんだけど、実力のある娘トップを飼い殺しし過ぎ感が否めなくてうーん??って思うところも多かったです。
かなめさんの相手役って結局緒月遠麻(キタ)さんなんだなぁという感じが拭えず……キタさんで無いなら池銀ガールの怜美うららさんが変に推されてて、そのリアルなパワーバランスがお芝居にまで反映されてて若干夢の世界が崩れる感じがあります。
それでも、グスタフ三世の温かみのある治世や、ヤコブの苦悩はよく描かれていて何にも考えないで見れば凄く名作。
個人的にはエカテリーナ(純矢ちとせ)とソフィア(実咲凛音)の会話のシーンがとても好きでした。

Phoenix宝塚の方は、大介先生ありがとうございます(ショー作家としてはあまり好みではないけど)としか言いようの無いショーで、主題歌が凄くノリが良くて最高です。アパショ超えしそうな勢い。カナメエールのシーンはかなめさんに着せたい衣装全部着せたんじゃない??楽しかったでしょこれ考えるの……かなめさん美しいからね
黒燕尾のベストが宙組カラーで嬉しかったのとか、パレードのエトワールがまぁみりの次代宙組トップコンビだったのとか色々あります。
シャンシャンはフェニックスの赤い羽根で非常にお洒落、好きですこれ。

北翔さんが宙組トップになれなかった事にショックを受けて、あまりかなめさんの宙組は見てなかったので、最後だけでも見ることが出来てよかったと思います。

ジャニーズ楽曲大賞

楽曲大賞投票してきましたので忘れないように貼っておきます。

 

楽曲部門

1、Legend Story/A.B.C-Z

「ペンラ事変」が第一に思い起こされる曲になるのかな、と感じていましたが、この曲を冠したコンサートツアーが終わってみると、優しく暖かな思い出ばかりが思い起こされるようになりました。

 

2、LOVE,HOLIDAY./TOKIO

JRA60周年タイアップ曲で、初めてCMで耳にしたとき「え、TOKIOがなんでJRAのCM????」と思いましたが、競馬場によく行くこともあり、様々な場面で使用されるこの楽曲がすごく好きになってました

 

3、BIG STAR/A.B.C-Z

A.B.C-Zの五人がこの星のもとにある意味運命とも言えるような出会いを果たし進んでいく…という運命論信者ホイホイな楽曲です。えび座で聞いたときから大好きで音源化を待ち望んでいました。個人的にはBIG STAR~Finally overに繋がるようなイメージで聞いています。

 

4、ファンタジア/テゴマス

 

5、ええじゃないか/ジャニーズWEST

 

未音源化部門

気にせず Go my way/塚田僚一

作詞・作曲・振付・構成・演出全てをセルフプロデュースしたと言っている塚田くん渾身のソロ曲。楽曲披露直前にモニターに映し出された「届くか届かないかはわからないけど」という少し弱気な言葉に対する、楽曲自体もつパワフルな感じが良いコントラストになっていました。「衝撃リカちゃん3万ボルト!」や「むしむしホイホイ」のあたりは自然とファンから声が上がって、多分コンサートの中でも1,2を争う盛り上がりだったのではないでしょうか?

 

現場部門

A.B.C-Z Summer Concert 2014 “Legend”

えび座とかなり迷いましたが、コンサートにしました。河合くんがコンサートの構成を考えたということもあり、かなり「ファンが見てみたいコンサート」が実現されていたのではないかなと思います。前回のコンサートでも行ったペンライトでの演出も少しだけハードルを上げた形で盛り込まれ、またLegend Storyを合唱させたり、ただ与えるだけでなくこちらも参加することを求められる、一緒に作りあげるコンサートの一種の完成系なのかな、と思います。

 

 

 

今年はグループ的な面で言うと、リリースが少なく、現場の多い一年であったような気がします。その現場も、外部のものだったので、投票に悩まされなくて済んだ面もあるような、ないような。イットランズが含まれていなくて本当に良かった……

来年はもっと、どの曲に投票していいか分からない~~!!!!ってなるくらいリリースしてほしいですね。