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からっぽな日常に色をつける

青学VS不動峰 テニミュ3rdシーズンのはじまり

最早ライフワーク的な位置付けのテニミュですが、3rdシーズン最初の公演であるVS不動峰が終わってからもう2週間くらい経とうとしていて時の流れの速さに驚くばかりです。
東京初日・二日目・東京前楽・東京楽・凱旋初日・大千秋楽と凄い少ない回数ではありますが見てきました!
まず文句から言いますと、説明端折り過ぎ。
誰もが原作読んで、1st2ndシーズン見てきてるわけじゃないの、わかる?
好きな役者さん出てるからはじめてテニミュ見るひとも居るし、そういう人が見てなんとなく理解出来るように作るべきじゃない??
既存の客が何時までも重課金し続けるなんて思わないで欲しいね。何時でも新規開拓すべきだし、そういう面での丁寧さに掛ける脚本だよね?
次に暗転→回想を使い過ぎててイマイチ舞台が締まらない。
暗転から回想使ったら、一回の回想で二回も暗転が発生するから多用すべきではないと思う、勿論全体を通して一回だけの回想なら効果的な演出だけど何回も繰り返されても正直暗転の間に物語の世界から現実に放り出されるような感じがして……
これは脚本も演出も悪いなあと思います。暗転の間に変にアドリブを入れるから余計テンポが悪くなって他の大切なシーンを端折ることにもなるという悪循環……
良かった点は、2003年の初演をかなり踏襲していたこと。
特に一幕は曲がほぼ全て初演のものが使われていて懐かしいテニミュに戻ったような感覚に。2ndシーズンはオリジナリティーを意識したと思うんだけど、3rdシーズンは原点回帰を図ろうという気持ちが良くわかるいい演出でした。
二幕での使用曲をガラッと変えてきた点。
二幕はタイトルにもなっている不動峰戦ですが、不動峰のチーム全員が歌う曲も、個人で神尾・伊武が歌う曲も新曲になっていたので、原作の流れ・テニミュ不動峰戦の流れの中に新しい解釈を齎してくれました。
既存曲の技の解説的な側面からキャラクターの内面まで掘り下げることの出来る楽曲だと思うのでこれは良い変化だなと思いました。
もっと砕けた感想を言うと、お歌が凄く懐かしい雰囲気で、「テニミュと言えば」的な感じが非常に良かったです。お金払ってる以上お遊戯会じゃ困るんですが、良質なものが見たければもっとお金を出せば良い話であって、あれはスポーツ観戦とかと同じで内容や上手下手よりも、青春的なそういうものを楽しむものなのかなと悟ってからは下手でも、お金払って公開練習見せられてようとも楽しめるようになりました、香ばしい闇の香りがする久しぶりのテニミュでワクワクしました。
空耳でも良いんです。キャストが頑張ってやってれば。
キャストは良かった。一人一人の精一杯を見せてもらった。という感じです。
脚本・演出はダメな部分多いので反省して欲しいですが……
やはり上島先生の解釈に拠って成り立っている部分が多いので、その辺をもう一度見直して欲しいなという部分がかなりあります。