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からっぽな日常に色をつける

ABC座2015

1幕の「サンズ・オブ・ザ・マッシュルーム」はつか舞台を継承する錦織一清演出の70年代を意識した物語で、えびの5人はプラネッツというバンドのメンバーである設定。盤車で移動中、道に飛び出してきた猫を避けたら事故にあってしまい、気がついたら1966年のビートルズ初来日の日本へタイムスリップ。ビートルズ日本武道館公演を生で見たプラネッツは、五郎という不思議な青年と出会い1966年の日本の音楽シーンのスターダムを駆け上ってゆくことになるが……
2幕「THE PLAY」はお馴染みジャニー喜多川演出。テーマはA.B.C-Zは一度も袖にはけない。パフォーマンスも着替えも給水もMCも全て舞台上で行います!
1幕に関して言えば、5人で座長と言いつつ主役は河合郁人
数々の可能性の中から河合くんが選ばなかった未来の姿を河合くん演じるフミトは表していたように感じます
現実世界の河合くんは、確かに物言いはキツイかもしれないけど非常にバランス感覚に優れている男で、フミトみたいに恩着せがましくないし、包むべきオブラートの持ちあわせも充分にあるイメージ。
ニッキさんが何故毎年演出している舞台の主演として出ているとっつーでなく、グループのメインであるはっしちゃんでもなく、河合くんをメインに据えたのか、その意図が知りたいなあとは思いますけど。でもそこはなんとなく今回のフミト役は、ニッキさんから河合くんへの激励的な意味が込められている役柄なのかな?という感じで。
これからもきっとえびを支えてまとめていくのは河合くんなので……
今回のえび座は河合郁人のためのお話なんだろうなあと。
あと、えびは何故かタイムスリップお話が多いですね。
デビュー曲も時代を超えてますし、えび座初演もタイムトラベルものだし、ジャニ伝は初代ジャニーズそのものというか、おじいちゃんの執念のネバマイを継承してしまったし……
テレビで見られるえびも好きなんですが、やっぱり舞台上で何かを演じ、踊る姿が一番ステキです。
おじいちゃんの目指すミュージカルの世界の近い所までいけてるのかな?って思います。
2幕なんて、本当に、一度も袖にはけないのが見たいなんておじいちゃんえび好きだよねえ…って河合くんも言ってたけど本当にそう思います。
2幕の塚田くん、限界まで動いて、ある瞬間に限界を超えるんだけど、その瞬間が凄い……
Great5の一人でぐるぐる廻るところとか限界を超えた人間の美しさをどうぞご堪能下さい状態で、凄い。
最早尊さすら感じてしまう。
2幕凄すぎて一瞬で終ってしまう。
おじいちゃんの演出凄いなあと感心するばかりです。