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からっぽな日常に色をつける

エリザベート(2014年10月22日公演)

花組エリザベートみてきました。
2009年ぶりの宝塚版エリザベートは、贔屓の組である花組の新トップスター明日海りおのお披露目公演でもありました。
2002年の花組エリザベートが大好きで何度も何度も見てたので、凄く楽しみにしてました。自分の贔屓だった蘭寿とむさんが退団してしまったので、今の花組を見るのツラいかな……とか思ってましたが全然辛くなかったです。寧ろ目覚めた(花男達の格好良さに)
何アレめっちゃくちゃかっこいんですけどーーーー!!!!!!!(何度も生で見ているはずなのに本当に蘭寿さんしか見えてなかったのかも)
明日海さんはそこまで身長高い方ではないのですが、トート閣下にふさわしい美しく怪しい雰囲気で、まさに黄泉の帝王。

今公演で退団予定の娘役トップのらんちゃんは、今までより歌も上手になってて(何故今までそれを出さなかったと突っ込みたい気持ちで一杯)、普段はオカメインコみたいなお顔なのに、今回は花總さんのエリザベートみたいな雰囲気出してきてて凄く演技も良かったし。
北翔さんのフランツの歌のウマさや、包容力のすばらしさ。
芹香斗亜さんのルドルフはスタイルが良くて非常にノーブルかつ繊細で美しく、桜一花さんのゾフィーは底のしれない怖さが伴っていて、なるほど「泣けるエリザベート」の前評判は間違いではないという印象を受けました。
突出した何かがあった方が舞台として印象に残るのかもしれないけど、今回のエリザベートは全てが万遍なく合格点で、優等生な感じでした。
泣けるエリザベートと言われるのは、やはり歌と芝居のバランスが絶妙でどちらにも偏りが無いからこそ、フィナーレへ向かって感情が揺さぶられていくからだなと。

もう一回くらい見たいんですけど、チケット難……!